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6With IM社会保険労務士原田 芳幸厚生労働省のサイトでは、KYTの具体的なすすめ方(シナリオ)が公開されています。こちらも参考に、労働災害を撲滅して参りましょう!どんな対策がありますか具体的に実行可能なものをあげてください。タッチ・アンド・コールでしめくくりましょう。タッチ型で行きます。構えて!ゼロ災でいこうヨシ!⚫はねた水が目に入る⚫脚立がぐらついて落ちる⚫脚立から飛び降りて着地時に足をひねる ⚫窓に足をかけて滑って転倒する  etc.指差し呼称項目を3回唱和しましょう。構えて!参考:厚生労働省「KYT」関連資料公益財団法人 国際人材育成機構~すればいいと思います [例]・脚立を使って窓ふきをする時は、脚立をこまめに動かして行おう!シートNo.○ 1. 力を入れてもみ洗いしたので、はねた水が目に入る2. 脚立から離れた窓を拭こうと身を乗り出したので脚立がぐらついてよろけて落ちる3. 脚立から飛び降りて、着地した時よろけて足をひねる4. 脚立を昇りながら窓に近づこうと窓寄に足を乗せたので、濡れた踏みさんですべり転落する5. 脚立から降りて、拭き具合を見ながら後ずさりしたので、脚立のそばのバケツに足をひっかけ転ぶ[例]・脚立を窓の正面に置く ・誰かが脚立を支える ・脚立をこまめに動かすチーム△1ラウンド 現状把握……どんな危険が潜んでいるかKYT用のイラストシートや実際の現場を見ながら、「どんな危険が潜んでいるか」をメンバーで出し合い、書き出していきます。書き出す際は「~かも」などは使わず、「脚立から身を乗り出して、よろける」のように言い切りの形にするのがポイントです。2ラウンド 本質追究……これが危険のポイントだ書き出した危険個所のうち、重要だと思われる項目に「○」をつけます。そのなかでも特に危険な箇所に「◎」をつけてアンダーラインを引き、全員で指を差して唱和します。3ラウンド 対策樹立……あなたならどうする特に危険な箇所について、「労働災害を予防するにはどうしたらよいか」という対策案を話し合います。4ラウンド 目標設定……私たちはこうする対策案のなかから「重点点検項目」に絞って具体的な行動目標を決め、スローガンや確認項目にします。KYTをしめくくる確認 スローガンや確認項目の「指差し唱和」でしめくくりましょう。危険個所を指差すだけでなく、手を重ね合わせるなど触れ合いながら「タッチ・アンド・コール」すると、より、一体感や連帯感が生まれます。 [例]・脚立位置、正面ヨシ!KYT(危険予知訓練)とは、危険の「K」、予知の「Y」、トレーニングの「T」を組み合わせた言葉です。これは労働災害に多いヒューマンエラーを防ぐためのトレーニングで、現場の危険個所を洗い出し、予防策を検討し、スローガンなどに落とし込んで解決していく方法です。繰り返し行うことで、現場にひそむ危険を発見する感受性と、労働災害を未然に防ぐ能力を高めるトレーニングとしても注目されています。KYTは、4つのラウンドで段階的に進めていきます(4R法)。「脚立を使った窓ふき」を例に見ていきましょう。ヨシ!ヨシ!ヨシ!ヨシ!ヨシ!ヨシ!ヨシ!KYT(危険予知訓練)により労働災害を撲滅しよう!

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