With IM (ウィズ・アイム) 2022 No.004

アイム・ジャパン広報誌「With IM」第4号をお届けします。 新しい年度の始まりを機に、皆様からのアンケートを参 考に今号より誌面のスタイルを右綴じ縦書きから左綴じ 横書きに一新致しました。アンケートではたくさんのエー ルやご意見をいただきましてありがとうございました。 今後も会員企業様のさまざまな取り組み、技能実習生 の活躍、地域社会との関わりなど、ご紹介していきたいと 思います。是非ご寄稿やお写真をお寄せください。 どうぞよろしくお願いいたします。 I M J A PA N I n f o r m a t i o n 東京支局の谷崎正明です。今回ご紹介するのは、千 葉県旭市にある松山鋼材株式会社様です。同社では向 後賢司社長はじめ、ご家族ぐるみで実習生を大切に育成 してくださっています。 また技能実習責任者の向後善子常務は何よりも技能 実習生目線であることを大切に、一人一人の性格や特 性を把握され技能実習生が相談しやすい環境を整えて くださっています。1997年から技能実習生を受け入れて くださっている同社では、社長と奥様が実の両親のよう に慕われています。コロナ禍前は、折に触れて社員旅行 や社会見学に連れて行ってくださり、最大30人以上在 籍時も全員にご自宅でお食事を振る舞うなどしていまし た。昨年は感染症対策で外出を自粛する中でも、観光バ スや水上バスを定員の半分以下の人数で貸し切り、ス キーや川下りを体験させるなど、感染予防に十分配慮 し、対策を徹底した上で日本滞在中の思い出が少しでも 多く残るように工夫されています。 そして、中でも特筆したいのはお祈りのためのモスクを建 設してくださったこと。これは、彼らからの「自分たちでお金を 出すのでプレハブのモスクを購入させて欲しい」という申し 出に向後社長が「、お金は私が出すから、どうせなら思い出 になるよう、自分たちで作ったらどうか」と提案して実現した ものです。実作業は図面・土台作りから仕上げ加工に至る まですべて技能実習生たちだけで行いました「。できあがっ たモスクで祈りを捧げる彼らを見ていると宗教は違います が神聖な気持ちになります」と向後社長は語られています。 また、こうした触れ合いは新聞やテレビなどのメディア にも多数取り上げられ、インドネシアでも反響を呼んで います。向後社長は「これからの現場作業はロボットで 行う時代がきます。彼らには鉄工作業の一環のなかで、 ロボットも扱えるように資格を取らせてあげたい。その ために当社では溶接ロボットも導入しました」とさらなる バックアップを約束してくださいました。 ご寄稿メールアドレス ▲ otayori@imm.or.jp 編集後記 企画広報室 With IM編集担当 谷崎職員(東京支局) 支局だより ▲写真左:「『おたくの技能実習生はちゃんと挨拶しますね。日本人で も挨拶しないのに、どんな教育をすればあんなに礼儀正しい子になる の?』と近隣の方に褒められるんですよ」(奥様の向後春子監査役) 写真中央:「震災後にジャカルタを訪問したら、インドネシア全土から技能実 習生たちが集まってくれました。中にはジャングルの奥から1週間も仕事を休 んで駆けつけてくれた子もいて、とても感激しました」(向後賢司社長) 写真右:「日本で得た経験をもとにお金を貯めて、堅実に事業資金にし たり投資をするなどお金を有効活用されています。結婚やお子さん誕生 時など順調で幸せな写真を送っていただくことがとても嬉しいですね」 (向後善子常務) ▲インドネシアに帰国する技能実習生たちと。前列中央:向後美保子専務 ▲ 技能実習生たちが作り 上げた「森の中のモスク」 モスクを紹介する YouTube動画はこちら 2022年4月1日、都内で桜がちょうど満開を迎えたこの日、当機構に新入職員5名が入団しました。新入職員は約1か月本部で ビジネスマナーや労働関連法規などの研修を受けた後、支局アテンド職員・国際部日本語教育担当として配属されます。支局で アテンド職員としての一歩を踏み出し共に各企業様を訪問させていただいた際は、ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いします。 新入職員のお知らせ Wi th IM 7

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