With IM (ウィズ・アイム) 2022 No.005

①重篤度…災害が発生した場合、致命的・重大 な災害になるので、 「重大×」とする。 ②負傷者等の発生の可能性の度合い…危険性 の高い作業であり、パレットが揺れて危ないこ ともしばしばあるので、 「可能性高い×」 とする。 ③リスクレベル(優先度)の決定…リスクの見積 表から「リスクレベルⅢ」※1とする。 優先度に対応した低減措置について、 で決 定したリスク低減措置を実施した場合のリスクの 再見積りを行います。 ①重篤度…高所での作業はないので、 「軽度 ○」とする。 ②負傷者等の発生の可能性の度合い…高所で の作業はないので災害発生の可能性はほとん どなく、 「可能性はほとんどない○」とする。 ③リスクレベル(優先度)の決定…リスクの見積 表から「リスクレベルⅠ」とする(リスクレベル が下がった。)。 上記手順1~4の内容を「リスクアセスメント実 施一覧表」(下記参照)に記載し、最後に「リスク 低減措置を実施した日」と、「次年度以降に実施 する低減措置案」並びに「想定される残留リス クとその対応事例」を記載する(今回はそれぞれ 「特になし」と記載する)。 「直ちに解決すべき重大なリスクがあり、緊急に リスク低減措置を講ずる必要がある」ということを 踏まえ、次によりリスク低減措置を検討します。 「リスク低減措置案」を次の手順で検討します。 ①「本質的な対策」…パレットに載せるのは商品 のみとし、人力による棚への積み込みは行わない。 ②「工学的対策」…高所での荷役作業ができ る、オーダーピッキングトラック(荷役装置とと もに動く運転台に乗った運転者によって操縦 するフォークリフト)を使用する。 ③「管理的対策」…フォークリフト荷役作業マ ニュアルについて再度教育を行い、パレット上 で人が作業を行わないよう徹底する。 ④「個人用保護具の使用」…保護帽を墜落時 保護用のものとし、保護帽の完全着用とあご 紐を必ず締めるよう教育を徹底する。 ここでは、 ①の「本質的な対策」とします。 ※1 「リスクレベルⅢ」の内容 ・「リスクの程度」:直ちに解決すべき、又は重大なリスクがある。 ・「対応措置」:措置を講ずるまで作業停止する必要がある。 十分な経営資源(費用と労力)を投入する必要がある。 「リスク低減措置の検討」を行います。 3 「リスクの再見積り」を行います。 4 「リスクアセスメント実施一覧表」に「実 施内容等」を記載します。 5 厚生労働省の「リスクアセスメントの実施支援シス テム」の活用を推奨します。 厚生労働省のホームページに、「リスクアセスメントの実施 支援システム」が建設業、製造業、サービス業、運輸業(30 種類)の作業・業種別に掲載されています ので、活用して下さい。また、「リスクアセス メント実施一覧表」は同支援システムの中 に掲載されています。 https://anzeninfo.mhlw.go.jp/risk/risk_index.html 3 Wi th IM 5

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