2024年05月01日
コロンボ駐在員事務所がスリランカ各地で技能実習・特定技能プログラムPR活動を行いました。駐在員の活動レポートを紹介いたします。
①[訪問日:2024年3月28日、訪問地域:クルネーガラ(スリランカ北西部州)]
看護・介護分野を専門とする養成学校「シヤシ・アカデミー(Siyasi Academy)」を視察し、学生たちにプログラムの説明を行いました。
同校には、介護の国家職業資格取得を目指す多くの学生が在籍しています。海外就労を目指す若者が多く在籍し、卒業生がイギリスやシンガポール、マレーシアへ渡った実績があります。日本を目指す学生も在籍しており、N3合格の資格を持つ学生が日本語で質問する場面も見られました。
同校の責任者であるガラデニ医師からは「今回の説明会をきっかけとして、日本に興味を持ち、日本行きを目標とする生徒が増えることを期待している」とコメントをいただきました。
②[訪問日:2024年3月26日、訪問地域:モラトゥワ(スリランカ西部州)]
職業訓練校「ラッマラーナ技術専門学校(Technical College Ratmalana)」において、技能実習と特定技能プログラムの説明会を実施しました。
同校は、建設や自動車整備をはじめ、空調、電子、通信など8分野での職業訓練を展開している国営の教育機関です。訓練期間は分野によって異なり、最長で2年間の訓練を受けた修了者には、国家職業資格(NVQ)が付与されます。
説明会では、同校の卒業生であり日本の建設会社で活躍しているアイム・ジャパン先輩実習生から「アイム・ジャパンのプログラムは、多くの若者にチャンスを与えてくれる。日本語の学習を頑張って、たくさんの後輩に応募してもらいたい」とのビデオメッセージが届けられました。
総勢50名を超える学生や教職員がこの説明会に参加しました。訓練校で学んだ技術を海外で活かしたいという思いを抱く学生が多く、「日本ではどのような募集職種が多いのか」「リクルートへの参加要件はどのようなものか」など質問が飛び交いました。
③[訪問日:2024年2月21日、訪問地域:ワッタラ(スリランカ西部州)]
職業訓練校「Korea Lanka School of Hospitality & Hotel Management(以下、KLSHHM)」を視察し、同校の教員に技能実習・特定技能プログラムについて紹介しました。
同校は韓国政府機関の支援によって2018年に発足した非営利の職業訓練校で、国内外問わず多くの地域での就労を後押ししています。ホテルの「フロント業務」「ハウスキーピング」「調理」「レストラン接客」の4コースを無償で展開しており、サービス業に特化した実用英語の講座も充実しています。18歳から24歳までの生徒が常時80名ほど在籍しており、座学はもちろん、調理場や客室を想定した設備を使用した実技も学んでいます。
クラトゥンガ校長は、「本校において技能実習制度や特定技能制度への理解が深まれば、多くの生徒が日本行きを希望するでしょう。ぜひ在校生や卒業生に向けて説明会を実施したい」と熱く語られました。
スリランカでは特定技能制度の技能試験として、介護・農業・外食・建設業・航空分野を受験することが可能であり、2024年5月からは宿泊分野の試験も開始されました。近い将来、技能実習制度や特定技能制度を通して、スリランカ人のホスピタリティが日本全国の宿泊施設や飲食店で大いに活かされることが期待されます。
コロンボ駐在員事務所は、日本において宿泊や建設、介護分野での就労を目指すスリランカの若者を今後も支援して参ります。