2025年04月15日
アイム・ジャパンは、青少年親善交流事業として2025年3月16日~27日の12日間、タイから10名の高校生を招き、青少年親善交流事業を実施しました。

本事業は、日本と送出し国の青少年同士の交流を通じて両国の親善と相互理解を促進する目的で、昨年9月のスリランカに続き2024年度はニ度目の実施となりました。
日本の高校生と交流
交流の一環として、タイ高校生たちは都立大田桜台高等学校を訪れ、自国文化について日本語を交えたプレゼンテーション発表をしました。
発表の前には、英語での椅子取りゲームやハンカチ落としなどのレクリエーションで親睦を深めたり、うちわ作りや茶道体験も行いました。うちわ作りでは、事前に日本の高校生が考えてくれた自身の漢字名を書いて飾り付けをし、オリジナルうちわを作成しました。
交流を終える頃には、お互いにすっかり打ち解けた様子で、日本語や英語を使ってコミュニケーションをとり、初めて外国の友達ができたと嬉しそうに話していました。




タイ人材の受入企業訪問
タイから技能実習生及び特定技能外国人を受け入れられている株式会社ツカサ、有限会社BRE関東、大和重工株式会社を訪問し、工場見学や座談会を行いました。タイ高校生の中には父親が訪問企業と同じように自動車整備工場を営んでいる生徒がおり、「今回の訪問で、父の仕事をより誇りに思うことができた」と感想を伝えてくれました。
アイム・ジャパン職員家庭に2泊3日のホームステイ
タイ高校生に日本の家庭生活を体験してもらうため、期間中の週末を利用し、職員家庭に2泊3日のホームステイも実施しました。
迎えられたタイ高校生たちは、各家庭でお寿司やたこ焼きを一緒に作ったり、観光地や野外でのバーベキュー等を楽しみました。皆、家族の一員として温かく迎えられたようで、「日本に第二の故郷ができた」と別れを惜しんでいました。






広島での平和学習
今回の高校生たちが特に関心を持っていた訪問先に広島の平和記念資料館、平和記念公園があります。展示物の内容は衝撃的なものもあり、涙を流す高校生もいました。東南アジアに関する展示もあり、生徒たちにとって自国の歴史について学ぶ機会になったほか、あらためて第二次世界大戦について深く学びたいとの声も聞かれました。


互いに学び、繋がる親善交流
今回の交流事業で、高校生たちは毎日さまざまな体験や交流を行い、日本への理解を深め、同時に当機構職員にとっても貴重で充実した時間となりました。今後はタイ労働省、参加高校生、アイム・ジャパンで定期的な同窓会の開催も計画しており、この交流をさらに繋げ、互いに学び、相互理解を深めていきたいと思います。