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事例1【実習中断希望】
実習生から実習を中断して帰国をしたいとの相談。日頃から会社に馴染めないことや日本人との関係について悩んでいた。
- 通訳を交え面談を実施しました。帰国したい理由は、日本人従業員に対する考えということがわかりました。環境が変われば帰国しないで実習を続けることができるということでしたので、受入企業社長と生活指導員に相談しました。日本人従業員の言動など、改善できるところは速やかに改善を図っていただきました。実習生も理解を示し、実習継続となりました。
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事例2【実習生妊娠・結婚希望】
実習生が、実習先の日本人社員との結婚を希望しており、妊娠中。
- 実習生の出産を妨げることはできません。相手男性も交え、出産に係る様々な公的支援制度を母国語で説明しました。両人の意向で在留資格を「日本人の配偶者等」に資格変更することになりました。
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事例3【実習生に対する暴言】
実習生より、現場でののしられたとの相談。
- 暴力は身体的なものに限りません。軽い気持ちで発した言葉だとしても言われた側がどう受け止めるかが問題です。どんなに日本語の上達が遅い実習生でも「バカ」「アホ」「お前はもう○○(母国)へ帰れ」といった日本語は理解しています。
軽い気持ちでも口にして欲しくない日本語です。再発防止策として受入企業の社長から実習生を含めた全社員に対して、社員間の暴言は許さないという教育をしていただきました。 -
事例4【海外旅行申請】
ゴールデンウィークに中国への旅行の届出を希望。交際している中国人とので両親に会うことが目的。
- 社員旅行で海外に行った実習生もおり、技能実習期間中の日本以外への渡航は禁止されていません。
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事例5【実習生同士の喧嘩】
実習後に寮の外で喧嘩をした。以前より相性が合わずこれまでに数回の口論があった。両者ともに怪我を負ったがいずれも実習に影響が無く軽微。
- 弊機構の母国語通訳を交えての指導により両者反省し、その後は実習を継続しています。実習生達は本プログラムに参加するまでは赤の他人なので実習も寝食ともに一緒ではストレスが溜まるのは当たり前で、実習生だから起きたという問題ではないと考えています。その点は、受入側にも十分に事前の理解を得ておく必要があります。