絵で表現する外国人技能実習生の安全衛生

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絵で表現する外国人技能実習生の安全衛生

毎年開催されている「アイム・ジャパン安全衛生ポスターコンクール」は、今年で第18回目となりました。このコンクールは、技能実習生自らが安全とは何か考えて、一枚の画用紙に絵でアウトプットすることで、一人ひとりの安全意識を高め、労働災害を無くすことが狙いです。
審査は厚生労働省が7月の1週目に定めている「全国安全衛生週間」に合わせて実施されました。

今回の応募数は、181 名 191 作品、最終審査の対象になった作品は 23点でした。

今回は、最優秀賞のティティマー グサラングーンワットさんと優良賞のマフダ ギリさん それぞれの絵に込めた思いを紹介いたします。

【最優秀賞ティティマー グサラングーンワットさん】

受入企業名株式会社 チタ製作所
実習場所愛知県大府市
職種機械加工 
作業名フライス盤作業
出身タイ ラーチャブリー県
使用した画材ポスターカラー
得意料理チーズケーキ

▲間瀬会長とティティマーさん

安全は大切な家族のために

私は昨年も安全衛生ポスターコンクールに応募して佳作でしたが、今年は最優秀賞に入賞できてとてもうれしいです。ポスターは家族をイメージして描きました。私は5人兄弟ですが、一般的な家族をイメージして4人家族で2人兄弟の絵を描きました。子供は6歳くらいの小学生と12歳くらいの中学生です。コロナが流行っていますから安全対策でマスクをしています。お父さんは工場で働いていますから、ヘルメットと安全ベストを着ています。お母さんは家政婦をしています。それぞれ役割があり明るく幸せな家族のためには、家族一人一人がそれぞれ安全を意識しなければいけません。

全世界すべての職業に安全への祝福と祈りを

下の方で手をあげている人は右から、看護師、警察官、工場で働く人、料理人です。これは、すべての職業に従事されている方が、それぞれの職場で安全活動に努めてほしいという願いと、世界中の人が全員協力して安全順守をしたあかつきには平和が訪れてみんなでそれを祝福するイメージを描きました。

ピクトグラムで危険を表現

安全ポスターですから、危険な状態も必要だと思いました。そこで、2021年の東京オリンピックの開会式を見て好きになったピクトグラムで危険な状態を表現することにしました。左上は、濡れた床でスリップした人、左下は感電した人、右上は機械で手を切った人、真ん中はいすから転倒した人、左下は重いものを持って腰を痛めた人です。

安全に実習を終えたら母国で…

私はケーキや甘いパンなど日本のお菓子が好きなので、自分でも作れるように料理をがんばって勉強しています。タイに帰国したら、地元のラーチャブリーで自分の喫茶店を作りたいです。ラーチャブリーはバンコクの西の方にあり、車で2時間です。


▲ティティマーさんの絵

【優良賞:マフダ ギリさん】

受入企業名勝代工業 株式会社
実習場所大阪府寝屋川市
職種/作業名鉄工/構造物鉄工作業
出身インドネシア ジョグジャカルタ
使用した画材絵具
得意料理アヤム トゥミス(鶏肉炒め)

▲来日して2年目のマフダさん

必要不可欠な安全道具を盛り込んで

私は今実習生2年目で、昨年に続き今年も優良賞をとることができてうれしいです。ポスターは、安全についてインターネットでいろいろな絵を探してみて考えて描きました。絵の真ん中の男性は、とび作業をしています。私はまだとび作業をしたことがありませんが、かっこいいと思い、描きました。右の5つ安全の道具は、上からヘルメット、マスクとゴーグル、手袋、安全帯、安全靴をイメージして考えて描きました。昨年も同じ安全の道具をイメージして描いています。

マフダさんの危険予知

私は仕事でいろいろな種類の鉄板の「まげ」(鉄板をプレス機械で曲げる作業)をしていて、時々「かいさき」(鉄板を切る作業)「そり」(切った断面をやすりで削る作業)やクレーンなどもしています。
「まげ」をするときは、200トンのプレス機械を使いますので、間違えて手が挟まれてしまうと大変ですから特に集中します。眠いときは顔を洗いにいったりして眠気を覚まします。
クレーンは、品物を上げるときセンターをよく見て水平にして巻き上げたり着床したりしないと重くて大きな鉄板が揺れてしまい、危ないですから注意が必要です。

将来の夢

国へ帰ったら私の田舎ジョグジャカルタでラジオカフェを開きたいです。
だから、あと2年がんばって安全に生活したいです。


▲マフダ ギリさんの絵

インタビューを終えて

今回インタビューした外国人技能実習生は2人とも実は昨年も入賞しており、今年で2回目の入賞となります。実際に、お話してみて実習生の安全意識の高さと熱意に胸を打たれました。
そんな熱心な外国人技能実習生が日本で実習に精を出すことができるのも最初に安全と健康があるからです。みなさんも今一度、身の回りの安全について考えてみてはいかがでしょう。ご安全に!

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