外国(にほん)で暮らす 02

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外国(にほん)で暮らす 02

අද ලස්සන දවසක්.යහපත් කාලගුණයක් සහිත දවසට අපේ සිතුවිලිත් යහපත් වෙනවා.යහපත් කාලගුණයක් සහිත දවසට යාළුවොත් එක්ක එලියට ගිහින් සතුටු වෙන්න පුළුවන්.ගොඩක් සීතලත් නැති රස්නෙත් නැති දවසට ඉර එළියෙ ඇවිදිනකොට හිතත් ගතත් දෙකම ප්‍රබෝධමත් වෙනවා.අද වගේම හෙටත් ලස්සන දවසක් වුණොත් හොඳයි.

皆さん、こんにちは!突然ですがクイズです!先ほどの文章の意味が分かりますか?

そもそもどこの国の言葉なんだろうと訝しく思った人もいるかもしれません。実は、スリランカのシンハラ語で書かれていました。※文章の意味を知りたい方は、記事の最後を確認してくださいね。

日本にいる技能実習生は約40万人(2020年10月末、厚生労働省発表)、彼らが日本に来て苦労することの一つが、言葉です。先ほどの皆さんのように、初めての日本語に面食らってしまうのが実情です。技能実習生のように外国にルーツのある方が増えてきた昨今、日本語を母語としない人に向けたコミュニケーションの重要性が高まっています。

そこで、外国(にほん)で生きる02では、日本に来て間もない技能実習生と日本語で円滑にコミュニケーションするために役立つ情報をお伝えします。受入企業の皆様と技能実習生の皆さんが毎日やり取りする際の参考にして頂ければ幸いです。

皆さん、「やさしい日本語」を知っていますか?「やさしい日本語」とは、難しい言葉を言い換えるなど、相手に配慮したわかりやすい日本語のことです。もともとは、1995年1月の阪神・淡路大震災をきっかけに、災害時に外国人に対して迅速に情報発信する手段として始まった取り組みでしたが、在留外国人の増加を背景に近年では、外国人住民と日本人住民の交流を促進する手段として活用する企業や自治体が増えています。

日本語が母語でないだけでなく、学習歴も短い技能実習生と話すときは、日本語を分かりやすくする、ことが肝要です。以下の点に気をつけるだけでも文章が分かりやすくなりますので試してみてください。

話すスピード、表情に注意する。

早口で話さない、口を開いて話す

ネイティブの私たちが話す日本語は、ノンネイティブには想像している以上に速く聞こえるそうです。また、日本語の発声面の特徴として口周りの筋肉をあまり使わないで話すことができます。そのため、口を開けないでぼそぼそと話しても、日本語ネイティブ同士では会話が成立しますが、ノンネイティブの技能実習生にとっては、聞き取りを難しくする一因になります。

わかりやすい文章で話す。

「~しないわけではない」といった二重に否定する表現を使わない。

二重否定で書かれた文章は日本人にとっても読みづらく感じますが、それは当然ノンネイティブにも当てはまります。なるべく、肯定形でシンプルな文章で話しましょう。このほかにも「~以上/以外は必要ない」といった複雑な表現も難しく感じる人は多いです。例えば、「それくらいの作業なら、今の君でもできないわけではないよ。頑張ってみなさい。」と声をかける代わりに、「その作業は、今の君ならできるよ。頑張ってみなさい。」と言ってあげましょう。

使役表現や受身表現を使わない。

誰が何をするのかが不明瞭になりがちですので、できる限り使わないようにしましょう。例えば、「聞く」は使役形だと「聞かせる」、受身形だと「聞かされる」となります。この微妙なひらがなの違いによって意味が大きく異なってしまうことが、ノンネイティブには難しく感じるそうです。

曖昧な表現を使わない

~など、~くらい、~頃といった曖昧な表現はコミュニケーションの不和を引き起こす原因になりかねません。特に、時間の感覚は国によってまちまちです。日本人の多くは「10時頃に来てください。」と言われると、10分前の9時50分に来ることが多いのではないでしょうか。しかし、そういった社会の暗黙知は異なる文化圏から来た人々を当惑させます。例えば、10時からミーティングを開始する予定ならば、「ミ―ティングを10時から始めます。なので、9時50分前に来てください。」あるいは「9時50分~10時の間に来てください。」などと、時間を明確に指定してあげましょう。

難しい言葉を使わない。重要な言葉は難しくてもそのまま使い、易しく言い換える。

ビジネスの現場で使われる専門用語は、日本語の教育現場で教わることはあまりありません。そのため、技能実習中に初めて難しい専門用語に遭遇すると、その言葉の意味が分からないまま作業に当たってしまい、事故やケガにつながることがあります。ただし、専門用語は技能を身につけるためにもしっかりと暗記することが求められます。ですので、専門用語を使ったときは、丁寧に分かるまで説明してあげる、適宜、時期を見計らって意味を理解しているかフォローしてあげることが求められます。

その他に注意する点

ここに挙げた以外にも、工夫できることがたくさんあります。例えば、外来語(カタカナ語)をなるべく使わないで、日本語で説明する。擬態語(きらきら、さらっと等)や擬音語(ざわざわ、ごろごろ等)を避ける、文末は「です。」「ます。」で統一する、などです。もっと詳しくやさしい日本語について知りたい方は、下記のwebサイトもチェックしてみてくださいね。

URL

言葉以外にも気をつける点があります、それは相手の国の文化や歴史に敬意を払う姿勢です。

実は、私にも痛い失敗談があります。中国人の友人がいる場において、中国人のモノマネをするお笑い芸人のネタを披露してしまったことです。もともとは日本人だけで酒を酌み交わしていたのですが、酔っぱらった私は、途中から参加した中国人の友人のことが頭からすっぽり抜け落ちていました。当然、相手を傷つける結果になってしまいました。日本人にとっては、外国人の特徴を捉えた“面白い”お笑いネタだったのかもしれませんが、相手からすると人種差別と思われて当然です。

悪気はなくとも、無意識のうちにそうしてしまうことは誰にでもありうることです。だから、私たちは、やさしい日本語や相手の母語を用いて、相手の国と文化を学び、コミュニケーションすることが求められているのだと思います。

なんだか重たい話になってしまいましたね(笑)。さて、それでは最後に冒頭で紹介したシンハラ語の答え合わせをして終わりましょう。

シンハラ語の答え合わせ

今日は美しい日です。天気がよいと気分がよくなります。天気がよいと友達と遊びに出かけることができるので楽しいです。

それでは、皆さん次回の「外国(にほん)で暮らす」もお楽しみに!!

ආයුබෝවන් ස්තූතියි(シンハラ語で、さようなら、ありがとう)

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